ご紹介
薬剤部

- 薬剤師 12名
- 20代3名,30代4名,40代2名,50代3名
薬剤部概要
薬剤部では、薬学的な専門知識により、医薬品による副作用防止と治療効果の向上に努めています。病棟での薬剤管理指導業務を主軸に、調剤・製剤・ミキシング・情報管理・在庫管理・各種チーム医療・院内スタッフ教育・実務実習指導などの業務を行っています。

患者様が、安全に薬物治療を受けられるように、入院から退院までサポートします。
医薬品管理指導(病棟業務)
入院時
入院前に使用していたすべてのお薬を調べてカルテに記録します。入院後も継続して使用するお薬の情報をカルテの処方入力欄に登録し、飲み合わせの確認を行います。医療用医薬品の名称は製薬メーカーごとに名称が異なるため、服用されていた製品と当院の製品を紐付けることで処方ミスを防いでいます。
入院中
患者様ごとに専属の薬剤師が、お薬の効果と副作用の有無を確認すると共に、お薬の相談をお受けします。服用するお薬の種類は、症状に合わせて増えていくのが一般的ですが、入院治療を受けている間に減量または中止を検討することは安全面を含めて大変有意義だと考えます。総合病院では1人の患者様を複数の医師が診療する場合があり、その際に重複処方や併用処方の問題が発生するため、薬剤師が毎日処方内容をチェックすることが重要です。医師の依頼を受けて、抗生物質の選択や薬物血中濃度予測(TDM)を薬剤師が行っています。医師と薬剤師が連携すればするほど治療効果と安全性が向上します。
退院時
薬剤師が退院後に使用するお薬をお渡します。退院後の患者様の行き先には、自宅・介護施設・病院などがありますが、その行き先に合わせて、適正な投与日数と調剤方法が決まっています。
チーム医療への積極的な参加
院内感染対策チーム(ICT)・栄養サポートチーム(NST)・医療事故防止チーム(MRM)といったチーム医療へ積極的に参加することで、各職種との連携を図り、患者様にとってより安全で最適な医療が提供できるように取り組んでいます。
薬剤部の業務内容について
調剤業務
電子カルテを使用したオーダリングシステムに基づき、正確な調剤を実施しています。
用量オーバーと併用禁忌の組み合わせは医師が処方する際に自動的にチェックされます。入院注射処方箋はバーコード入り処方ラベルシールが同時に発行され、患者様ごとの薬剤管理の徹底化に努めています。
製剤業務
当院の特徴である高度医療に対応するため、市販されていない薬剤を医師の要望に応じて、院内製剤にて調製しています。化学療法
各種癌の化学療法で大切な事は、①患者様ごとの体表面積に合わせて適切な投与量で実施すること。②副作用を最小限に抑える事で、投与計画通りの治療を実施する事です。 処方開始時はレジメンに基づいて薬剤の種類と量・投与計画内容の確認を行い、副作用の可能性に関する患者様へのインフォームドコンセントを行います。治療開始後もレジメンに基づいて投与量・投与間隔を毎回再確認することで安全を確保します。化学療法のミキシングは、入院・外来ともに薬剤師が行っています。在庫管理・発注業務
救急医療に対応する上で、緊急薬を含む医療品の在庫管理は極めて重要な業務です。品目種別ごとに担当を決めて、ローテーションする事で薬品全体の動きを把握できるようにしています。当院の医薬品供給は24時間体制の納品システムに支えられています。先付けの処方データを確認して発注作業を行うことで在庫不足を防止しています。
医薬品情報管理室(DI)

添付文書及びインタビューフォームのファイリング、製薬会社情報室へ照会、インターネットなどを用途に合わせて使い分けて、迅速かつ正確な情報提供に心がけています。また、採用品目以外の医薬品情報にも対応可能です。医療安全情報や、重要な情報については、院内ネットワークシステムを利用してメールで伝達します。