診療科・部門紹介

診療科

泌尿器科

大阪医科薬科大学泌尿器学教室ご協力のもと診療を行っています。

泌尿器科は、尿路(腎・尿管・膀胱・尿道)と男性生殖器(精巣・陰茎・前立腺)の病気を取り扱う診療科です。当科では、 超音波検査・膀胱鏡検査やCT検査など必要な検査に関しては当日に検査を行い、早期の診断と治療の開始を出来るように 体制を整えています。尿が出にくい・近い・もれる・痛い・色が赤いなどでお困りの方は、泌尿器科を受診してください。 健康診断などで、受診を進められた方もご遠慮なくご相談ください。

診察スケジュール

午前 1診 松嶋 内本 木下 松嶋 松嶋 -
午後 1診 腎不全外来 - - - - -

担当医紹介

常勤医師

松嶋 昴介 Kousuke Matsushima

医長
専門分野
泌尿器科一般

非常勤・担当医師

内本 泰三
木下 将宏
花盛 敬輝

泌尿器科の特徴

オリンパス製の軟性膀胱鏡を導入しています

オリンパス社製の軟性膀胱鏡CYF-VHAを導入しております。この膀胱鏡では、ハイビジョンで膀胱内を観察でき、膀胱がんの早期発見が可能です。また、軟性膀胱鏡は先端がより滑らかなので尿道からカメラを挿入する際の痛みは少なくなり患者さんの負担も軽減されています。

尿管結石

尿管結石は、尿の成分が結晶となることで結石となり、尿管の途中でひっかかることで発症します。症状としては、激しい脇腹の痛みや血尿が引き起こされます。結石によって尿の流れが悪くなると、腎臓の機能の低下の原因となるので速やかな治療が必要です。治療方法は、大きく2種類に分かれます。
薬物療法
4ミリ以下の小さい結石であれば、薬物療法と水分をしっかりとって尿量を増やす事で自然に結石が排出されます。
手術療法
10ミリ以上の大きい結石の場合は、自然に排出されるのは困難です。そのため薬物療法に加えて手術療法を行う必要があります。手術の方法としては、①衝撃波を当てて結石を破砕する治療(体外衝撃波結石破砕術;ESWL)と②尿道から内視鏡を挿入し、結石を直接レーザーで砕く治療(経尿道的尿路結石破砕術)があります。詳細は、事項をご覧ください。

経尿道的結石破砕術

尿道から細い内視鏡を入れて尿管・腎臓の結石をレーザーなどの砕石装置で細かく砕きます。細かくなった結石をバスケットで掴んで対外へ取り出します。入院期間は数日~1週間程度、治療効果の高い手術として近年増加傾向です。

前立腺肥大症

前立腺が歳をとるにつれてだんだんと大きくなり、尿道を圧迫して尿が出にくくなる病気を前立腺肥大症と言います。
治療方法は、主に薬物による治療と外科的な治療に分かれます。

①薬物療法
主にα遮断薬と言われる薬剤を使用します。この薬は、緊張ている前立腺や尿道の筋肉を緩め、リラックスさせることにより症状を改善させます。

②外科的療法
経尿道的前立腺切除術(TUR-P)
ループ状の電気メスを装着した内視鏡を尿道内に挿入し、患部をテレビモニターで見ながら肥大した前立腺組織と尿道粘膜とともに切り取る手術です。手術は、前立腺の大きさによって異なりますが2時間程度で終了します。

過活動性膀胱

膀胱が過敏になっており、尿が十分に溜まっていないうちに強い尿意が見られる状態をいいます。脳や脊髄といった中枢神経の障害
(脳梗塞など)が原因でおこるものと骨盤内の器質的な障害によっておこるものがありますが、原因不明のものが最も多いとされています。治療方法としては、内服薬で過敏になった膀胱を和らげる薬物治療や、尿意をがまんできるように訓練をおこなう行動療法などがありますが、薬物治療を行うことが一般的です。

膀胱がん

尿路系悪性腫瘍の中では前立腺がんに次いで多い癌で、しばしば多発して再発を繰り返すのが特徴です。当院では、TUR-B(経尿道膀胱腫瘍切除術)をおこなっています。TUR-Bとは、内視鏡と切除ループを用いて膀胱腫瘍を切除する手術で、尿道から内視鏡を挿入するため、おなかを切ることなく切除可能です。切除した腫瘍は病理検査で深達度とがんの悪性度の診断を行います。追加の治療の必要があれば、大阪医科薬科大学泌尿器科などの高次施設に紹介します。

実施している検査

膀胱鏡 細径ファイバー軟性膀胱鏡
各種エコー検査 腹部エコー・前立腺エコー
各種画像診断検査 CT(腹部)検査・MRI(前立腺)検査・尿路造影検査など
検体検査 生化学検査・形態学的検査
前立腺生検
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