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専門外来

経口食物負荷試験

当院では、食物アレルギー児を対象に食物負荷試験を行っています。(主に卵・牛乳などを中心に行っています。)

食物経口負荷試験の目的

食物アレルギーは、血液検査や皮膚テストだけでは正しく診断することはできません。その検査が陽性でも必ずしも症状が出るとは限らず、また陰性であってもごく稀に症状が出る場合があります。食物アレルギーは原因となる食物で症状が出る場合、原因食物の除去を行うことが治療の基本となります。

しかし、食事制限ばかりしていると生活や健康上での問題が起きる事があるため、正確に診断し適切な食事療法を行う事が重要あると私たちは考えています。

0歳から1歳頃に診断された食物アレルギーは、成長とともに食べられるようになる事が多いです。 また乳児期に発症したアトピー性皮膚炎で食物アレルギーが見逃され、症状のコントロールが悪い方もいます。

検査の目的

この検査は、以下の目的のために行う必要があります。

  • 食物アレルギーを、診断する。(食べてはいけないかどうか 必要最小限の除去の確認)
  • 食物アレルギーが、治ったかどうかを確認する。(食べてもいいかどうか 耐性獲得の確認)

食物負荷試験は、実際に除去していた食物を食べて症状を観察する試験です。検査中に重篤な反応(アナフィラキシー)を起こすことがあるので必ず医師のもとで行われるべき検査でもあります。

患者様と医師が相談の上、適応を決め、日帰り入院の予約を行います。なお提供する試験食は、当院の栄養科が準備いたします。

入院食物経口負荷試験の流れ

外来を受診された際に、年齢、過去に食べたときの症状、血液検査結果などを参考にして医師と相談の上、 負荷試験をする食物を決め、検査予約を行います。検査は日帰りで行います。(アレルギーの反応が強い場合には、入院になります。)

9時00分

食物経口負荷試験が可能かどうか診察します。

9時30分~

小児科病棟の部屋で負荷試験を行います。 試験は、負荷試験食を数回に分けて、1時間かけて既定量を食べてもらいます。状の変化を注意深く観察しながら経過をみます。症状が出た際には治療いたします。

13時00分

除去食に対応した昼食が提供されます。

14時00分

症状がゆっくり出現することもあるので、15時までは病院内で経過をみます。その後は自由時間となります。

15時00分

特に問題なければ、終了です。

費用について

食物負荷試験での費用は保険診療内で行えます。

※乳児医療証をお持ちの場合は、食費の負担のみです。
※市町村により、入院の補助が出る場合があります。

お気軽にご相談ください

食物経口負荷試験は小児科アレルギー外来にて対応しております。
気になる症状があれば、ご遠慮なくご相談ください。
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